脚本: ラリー・ゲルバート
音楽: サイ・コールマン
歌詞: デヴィッド・ジッペル
演出・上演台本: 福田雄一
出演: 山田孝之、柿澤勇人、渡辺麻友、瀬奈じゅん、木南晴夏、勝矢、山田優、佐藤二朗、岡田誠、坂元宏旬、楢木和也、横山敬、横山達夫、家塚敦子、小山侑紀、丹羽麻由美、伯鞘麗名
演奏: 上垣聡(指揮)、鹿討奏、松尾直樹、川崎敦史、金益研二、堀内なつみ、大石俊太郎、桑原まこ、小藤田康弘、竹村直哉、岸徹至、芹澤薫樹、中野勇介、菅家隆介、土屋吉弘、広田あやか、肥田尚子
観劇日: 2018年9月2日(日) 12:30
上演時間: 第1部(95分) / 休憩(20分) / 第2部(65分)
劇場: 新国立劇場 中劇場
チケット代: S席 11,500円(2列) [パンフレット代:2,000円]
【感想】
福田雄一さんらしい、ゴキゲンなミュージカルでした。
山田孝之さんは、初舞台の『フル・モンティ』(これも福田雄一さん演出のミュージカル)も拝見し、映像だけじゃなく、舞台映えも素晴らしい俳優さんだと思っていたので、再びの舞台出演を待望していました。
今作も期待にたがわず、ブラボーな演技で、ますますファンになりました。
物語は、私立探偵・ストーン(山田孝之さん)のもとに、ある日、アローラ(瀬奈じゅんさん)と名乗るセレブから家出した娘(渡辺麻友さん)を探して欲しい、という依頼が持ち込まれるところから始まります。
危険な匂いを感じながらも、調査を始めるストーンですが……。
と、実は、これは映画の話。
この脚本を書いているスタイン(柿澤勇人さん)は、プロデューサーのバディ(佐藤二朗さん)から、あれこれと直しを命じられて、なかなか思うように書けません。そんな時……。
シナリオの中(劇中劇)と現実世界が、行ったり来たりしながら話が進みます。
ミュージカルなので、ふんだんに歌がありますが、キャストの中には、あまり歌うイメージのない人も(山田優さんとか木南晴夏さんとか)。
でも皆さん、結構お上手。たぶん、これからもっと上手くなっていくんじゃないかと思います。
もちろん、柿澤勇人さんだけは別格でしたが……。
福田雄一さんらしい笑いも、随所に散りばめられていました。
ストーン(山田孝之さん)が秘書のウーリー(木南晴夏さん)に、家出娘を探す手がかりとして、君ならどこに行くか尋ねると、ウーリーが「そおねえ、カンタービレ調の指揮をするイケメンのとこかしら」と。
観客からは、一瞬「ん?」という間があった後、大拍手でした。
佐藤二朗さんのどこまでがアドリブかわからない感じも健在です。
でも、これまで観た福田雄一さんの舞台よりは、若干、ギャグとかパロディとかは少なめのような……私は、逆にこれくらいの方が良かったですが。
エンディングは痛快で、楽しさだけが残る舞台でした。
そして、その楽しさは、カーテンコールまで続きます(サプライズをお楽しみに)。
ところで、この日もらったチラシの中に、こんなものが!