burst! 〜危険なふたり〜

作・演出: 三谷幸喜
出演: 草彅剛、香取慎吾
観劇日: 2022年10月4日(火) 13:00
上演時間: 約1時間45分(休憩なし)
劇場: 日本青年館ホール
チケット代: S席 12,500円(2階2E列) [パンフレット代:2,500円]


【感想】

この公演を知ったのが、一般発売の当日。
観てみたいけど、おそらく取れないだろうなと思いながらネットにアクセスしたら、奇跡的にゲットできました。
でも、そんな感じで取ったので、これがコメディなのか、シリアスなのか、そもそも芝居なのかも分かりませんでした。
三谷さん作・演出なので、まあコメディかなと予想はしましたが……。

栃木県足利市。周りを田んぼに囲まれた一軒家に住む青木誠二(香取慎吾さん)のもとに一本の電話がかかってきます。
電話の相手は警視庁(正確には警視庁から委嘱された爆弾専門家)の根上大五郎(草彅剛さん)。
どうやらテロリストが、国会議事堂と間違えて、青木宅に爆弾を仕掛けてしまったとのこと。
かくして、二人は電話越しに爆弾解体のミッションを遂行することになりますが……。

やっぱコメディでした 笑。
2015年に初演もしてたんですね。
2015年といえば、まだSMAPの頃。
いろいろあって、7年ぶりの再演とのことですが、お二人の息がピッタリで!
日頃から仲良いんだろうなというのが伺えます。

稲垣吾郎さんも、上演前&上演後のアナウンス(トークショー)で参戦。
これまた聴きごたえがあるので、観に行く方は、上演15分前には、必ず会場に到着しておくように!

さて、本編の芝居の方は、ハッキリ言えば、贅沢な"コント"(吾郎さんもミニコントって言ってましたが)って感じでしたが、お二人のキャラが明確に出ていて、(ネタバレになってしまうかもしれませんが)途中で役柄が入れ替わるんですが、そうすると、また違った味わいになるのが、演劇的にもとても興味深いところです。
私はもともと草彅剛さんの演技が好きで、本当に幅広い役ができる数少ない役者さんだと思っています。

物語は、終始、電話越しでのやり取りで進むので、舞台上にはそれぞれ(青木宅と警視庁)の一室を示す小さな移動式の台が2つあって、二人は視線も交わしません。
これって、ソーシャルディスタンスの今にピッタリな演出ですよね。
まあ、初演の時に、今のコロナ禍を見越してたってわけではないと思いますが。

本編は90分で終わり、カーテンコールでは二人のフリートークが始まります(10〜15分)。
この構成も初演と同じみたいですね。
最後は、つよぽんの生ギター演奏に合わせて、劇中歌を歌って(歌詞が出てきますが、みんなは歌わないでとの注意書きも)終了です。

舞台の方は、とても面白くて満足したんですが、最後に不満な点を少し。
チケット代が12,500円(S席)っていうのは、さすがにちょっと高いんじゃないですかね?
日本青年館ホールも、この規模のお芝居にしては大きすぎるし。
お二人の人気からすると、それでも集客できるからなんでしょうけど、私の席は2階の5列目でしたが、ここもS席って……。
なんか主催者の強気な思惑が見え過ぎて、引いてしまいました。