stage20161128

原案:
 ジャン・コクトー
構成・演出・美術: 杉本博司
作・演出: 平野啓一郎
出演: 寺島しのぶ
節付・演奏: 庄司紗矢香
観劇日: 2016年11月27日(日) 14:00
上演時間: 80分(休憩なし)
劇場: 草月ホール
チケット代: 6,000円(A列) [パンフレット:なし]


【感想 (あくまでも個人的なものです)】

庄司紗矢香さんの演奏と寺島しのぶさんの演技という贅沢な内容につられて観に行きました。

庄司さんの生演奏は初めてでした。しかも、席が下手側の前の方だったので、弦のかすかな音まで聴こえて感激しました。

舞台の方は、リーディングと聞いていましたが、台本は持っているものの完全な「一人芝居」でした。
妾である寺島さんが、旦那と電話で話すだけなので、とても静かな舞台です。
話す内容は官能的なのですが、そこに戦争の影が忍び寄り、全体的に不安げな雰囲気を醸し出しており、庄司さんの弾く不協和音的なバイオリンの演奏が、更に不安定さを増していました。

※ 事前アナウンスで、「近くに地下鉄銀座線が走っているので、時折、ゴーという音が聞こえますが、地震ではありませんので、心配しないでください」とありましたが、確かに何度もゴーという音が聞こえました。
今回のように静かな舞台では、ちょっと気になるかも…(でも、時代設定が戦時中だったので、効果音的に聞こえなくもなかったですが)。



※昨年から、私の観劇記録は「レビューぴあ」にも投稿しています。よければ、合わせてご覧ください。
https://r.pia.jp/review/pia/list/reviewr/20832/insert_date/1